【レビュー】やりたいことなんて、なくていい。
本当にやりたいことで仕事を頑張りたい。だけど、やりたいことが分からない。そんな気持ちでここ数年モヤモヤしていますが、この本を読んで少し心が軽くなった感覚を持ちました。
「やるべきことをやっていれば、やりたいことは見えてくるはず。」
キャリアを考える枠組みに「will/can/must」がある。
will:やりたいこと
can:できること
must:やらなければいけないこと
「やりたいことがないなら、やるべきことをやろう。
やりたいことがないなら、やるべきことに注力してみる。「will:やりたいこと」がみえていないのであれば、「must:やらなければいけないこと」を全力でこなしてみる。mustを積み重ねると、経験が蓄積されて、その経験が「can:できること」に変化する。そして、canのレベルを圧倒的に高めていけば、それがwillに変化する。
当たり前のことかもしれないけど、とても腑に落ちた。
昔、開発職から営業職へ異動になり、モチベーションがとても下がった時期がありました。自分が営業するなんて、夢にも思っていなかったので、どうやって取り組めばよいのか途方にくれていました。しかし、気持ちを切り替えてガムシャラに取り組み、そこそこの成績を残すことができ、次第に「営業の仕事も悪くないな」と考え方が変わった経験があります。
当時を振り返ると「must」に積極的に取り組んだことで、「can」が増加し、結果的に「will」に変わり始めていたのかなと思います。つまり「will」を考え続けるより、まずは「must」を全力でこなしてみる。そうすれば、次第に「will」が見えてくるはず。
本書には筆者の経験をもとに、その他にも考えられた指針が、具体的に記載されていて大変参考になりました。いまの仕事が本当にやりたいことなのかモヤモヤしている人におすすめできる一冊です。